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路面店と空中店舗の違いとは?双方のメリットとデメリットも解説

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路面店と空中店舗の違いとは?双方のメリットとデメリットも解説

路面店と空中店舗の違いとは?双方のメリットとデメリットも解説

店舗を開業するときには、物件を購入するケースと貸店舗を利用するパターンがあります。
ところで、貸店舗には路面店や空中店舗など物件によって特徴が異なり、適している業種にも違いがあるのをご存じでしょうか。
この記事では、路面店と空中店舗の違いのほか双方のメリットとデメリットも解説するので、開業に向けて貸店舗を探している方はぜひお役立てください。

路面店と空中店舗の違い

路面店と空中店舗の違い

飲食店や雑貨屋の開業を目指している方にとって、店舗の選択は重要なポイントの1つになるでしょう。
半世紀ほど前は道路に面している店舗が主流でしたが、現在は、デパートや大型のショッピングセンターのほか、ビルに設置されているスペースへ進出するケースもよく見られます。

出入口

路面店とは、道路に面した1階の店舗を指しており、通りから直接店内に入れる物件になります。
通りを歩いている歩行者や、車中の方の目に入りやすい点が特徴です。
一方、デパートやビルに設置されている店舗は空中店舗や地下店舗と呼ばれ、両者は店舗の位置する建物の階数によって区分されます。
2階以上に設置されている物件を空中店舗と呼び、地下に位置している店は地下店舗と呼ばれています。
なお、地下街や駅地下を歩くときにみかける店も地下店舗です。
空中店舗や地下店舗のなかには道路から出入りできる構造の物件もありますが、多くは、デパートや地下街などの通路から出入りするのが顧客の流れになります。
また、ビルなどのテナントであっても1階に位置している物件は路面店舗として区分するのが一般的です。
物件によっては通りからは見えないとともに直接店内には出入りできず、ビルの玄関を通過して建物内に入ってから通路を使って出入りするケースも少なくありません。
ビルのなかのテナント物件は階数に関わらず、ビルイン型店舗とも呼ばれています。

集客力

通りを歩いている歩行者など多くの方の目に留まる可能性が高い路面店は、顧客を獲得しやすい環境といえます。
一方、路面店に比べると歩行者からの視認性が低い空中店舗や地下店舗は、集客するうえで工夫が必要になるでしょう。
空中店舗のなかには2階や3階に位置して窓が広いなど店内の様子が感じられる物件がありますが、地下店舗になると入店しなければ店内がわからない物件が多くを占めます。

適している業態

路面店は歩行者が入りやすく、飲食店をはじめコンビニエンスストア、雑貨屋、本屋、薬屋、美容院、医療機関、学習塾など、あらゆる業態に対応できるでしょう。
ただし、人目につくのを嫌う業態のほか予約制など入店の目的がなければ出入りする機会が少ない業態は、空中店舗や地下店舗のほうが適しているケースがあります。
たとえば、美容院、歯医者、学習塾のほかマッサージ店、エステサロン、トレーニングジムなどは路面店にこだわる必要はありません。
また、眺望に恵まれた空中店舗は、ゆったりと食事を楽しむレストランやおしゃれなバーに適しているでしょう。

路面店のメリット・デメリットについて

路面店のメリット・デメリットについて

道路に面している路面店には、さまざまなメリットがある反面、デメリットに関して注意しなければなりません。

メリット

歩行者や車中の方の目に入りやすく、ショーウインドウの工夫や目立つ看板の設置などによって容易に視認性を高められます。
スペシャルなサービスをおこなうときには、店舗前で告知する際の宣伝効果が期待できるでしょう。
テイクアウト型の販売形態に取り組みやすい点も、路面店のメリットの1つにあげられます。
すぐ店内に入れる環境にあり、急いでいる方のほか、子どもや高齢者を含むファミリーから好まれる傾向があります。
外観や看板などのサインだけではなく屋外に設置する飲食テーブルや植栽などの自由度が高く、店舗のブランドにこだわりたい経営者に適しているかもしれません。
また、デパートやビル、地下街に位置すると営業時間を制約される可能性があるのに対し、路面店では自らの判断によって営業時間を決められるのが一般的です。
早朝の利用者が多い業態や夜間の来店を見込める店舗経営にも向いているでしょう。

デメリット

通りに面して利点がある分、賃借料が高くなるでしょう。
高額になる賃借料にともなって、保証金や不動産会社に支払う仲介手数料もかかってしまいます。
外装を工夫しやすく、こだわると工事費が莫大に膨れ上がります。
デパートやビルと異なり駐車スペースを独自に確保する必要があり、駐車場の賃貸料がかかるケースが多いでしょう。
初期投資だけではなくランニングコストも経営における大きな負担になり、店舗を開業する際には、収支のバランスを適切に見極めた事業計画が必要です。
また、人気が高く、条件の良い空き物件は極めて少ない傾向があります。
利便性の良いエリアや人通りの多い繁華街などになると、物件の紹介を受けるまでに待機する時間が必要です。
したがって、事業をスタートする時期が予定していたよりも遅くなりかねません。
事業展開が遅くなると、事業計画に狂いが生じてしまうでしょう。
なお、通りの歩行者には傾向があり、たとえば、雑貨屋や薬屋、美容院、学習塾などを開業するときにサラリーマンが多いオフィス街を選択するのはミスマッチといえます。
路面店を開業する費用は高額になり、収支計画どおりの収益を確保できるよう、業態に適した道路沿いの物件を選びましょう。
このほか、エリアによってはサインや造作物などの規制が厳しく、店外に看板を設置するのが認められない可能性が考えられます。
営業時間の規制により、予定していた時間に店舗を営業できないケースがあり注意が必要です。
路面店はエリア選び、立地選定が重要なポイントになります。
貸店舗を決めるときには、人通りの傾向や各種の規制などを確認してください。

空中店舗のメリット・デメリットについて

空中店舗のメリット・デメリットについて

空中店舗にもメリットだけではなくデメリットがあり、双方を比較したうえで、慎重に判断する必要があります。

メリット

空中店舗や地下店舗は、路面店に比べて固定費である賃料を抑えられる点で、設備や内装工事を充実させるほか商品単価の抑制などサービス向上に努めやすくなるでしょう。
また、視認性が低い点はデメリットである反面、空中店・地下店のメリットにもなります。
顧客のプライバシーを保護しやすい環境であり、落ち着いた雰囲気の業態に向いています。
信頼されるサービスを顧客に提供して、リピーターの確保につなげると良いでしょう。
なお、空中店舗や地下店舗は空き物件が出てくる可能性が高く、理想的な間取りや立地の店舗を見つけやすい点もメリットの1つです。

デメリット

路面店は通りがかりの方の利用も期待できますが、空中店舗になると目的を持って来店する客が大半を占めます。
店舗の存在に気づかれにくい点で、新規の顧客の獲得に苦労するでしょう。
したがって、リピーターの確保が重要な集客ポイントになります。
クーポンやスタンプカード、友人紹介制度などを導入して目的客を増やしましょう。
SNSやインターネットを積極的に活用して、店内の雰囲気やメニューなどの宣伝にも取り組んでください。
なお、階段を上がって来店する客は稀であり、ビルにおいてはエレベーターが重要な役割を担っています。
集客を確保するうえで、エレベーターやエスカレーターが完備されているビルの物件を選びましょう。

まとめ

店舗を開業するときにおける路面店と空中店舗の選択は、経営を左右する大きなポイントです。
それぞれの特徴を考慮するとともに、物件を決めるまでには時間を要します。
焦って決めると後悔する可能性があり、将来を見据えて最良の物件を見つけましょう。


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